そのジムでは、「器具を使った後は備え付けのタオルで拭きましょう。」というルールになっていて、それぞれの器具のところにハンドタオルが置いてある。
ある時、若い男性が器具を拭かずに立ち去ると、「おい、ちゃんと拭けよ。」と絡む五十過ぎくらいの男性がいて、辺りが一気に気まずい雰囲気。僕は見てたんですが、その若い男性は今ジムに来たところで汗もかいてないし、その器具でちょっとウォーミングアップしただけなんですよね。別に器具に汗を残したわけじゃない。
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その通りは中央分離帯が植え込みになってて、車で脇道から出てくると右折も直進もできない。左折のみ。ただ、大して車も人も多くないところなのに歩道はかなり広いので、自転車で脇道から出てくると、右折して歩道を50mほど逆走すれば、信号を渡ってその通りを横断できる。
ところがその50mの区間で、「おい、なに逆走してんだよ。」と絡む男性がいる。これも五十過ぎか六十くらい。いきなり他人から大声で凄まれれば、頭に血が上るのも分かる。
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「規則」という点から言えば、いずれも他人に注意し絡んでくる男性の方が正しい。正しいんだけど、そりゃそうなんだけど、それでだれか迷惑しましたか? 規則上文句が言えない立場から他人を罵って、気持ちよくなってませんか?
規則ではそうなっているという状況で、相手が反論しづらいところで、相手を叱責する。そういうことがあちこちで起きてて、なんだかギスギス、息苦しくしてると思うんですよね。
しかし、外形的には他人に絡んでくる人の方が正しいことになってしまうので、なかなか指摘しにくい。ブログでこういうことを書いても、「あなたは規則を守らなくてもいいと言うんですか!」「違反者の肩を持つんですか!」というレスが付く気がする。
息苦しいなあ。通勤電車の「お客様どうしのトラブル」っていうのも、こういう感じなんだろうなあ。
で、なんでかこういう正義を盾に他人を叱責する人って、中高年の男性が多いように思うんですが、どうなんでしょうかね。くわばらくわばら。